7月29日に「第19回 ディズニーランドご招待イベント」を開催しました。

今回は、児童養護施設鎌倉児童ホームの小学4年生〜6年生までの20名が参加予定でした。しかし、一部の子たちが都合により来れなくなってしまったので、急遽、施設の職員の方と相談をし、「体験させてあげたい子」「体験することで成長に繋がると思われる子」に参加していただくことになりました。そして、幼児さん(幼稚園児)2名が初参加が決まりました。
当日まで、毎回の事ですが、週間天気とにらめっこしながら、お天気や気温の確認をしていました。当日は猛暑!という事が分かり、子ども達もスタッフ参加して下さる皆様も、熱中症対策を念入りにすることになりました。
午前中やお昼の最も暑い時間帯を避けて、イベントの開始時刻を15時に設定しました。ボランティアスタッフさんは当日の14時45分に会場に到着してくださいました。猛暑を避けるように数少ない木陰に入って準備を始めます。
15時過ぎには子ども達が到着しました。
ご挨拶や集合写真撮影を済ませると、グループ毎に分かれて、ランド内に向けて出発しました。「もう、行っていいの?」と子ども達は待ちきれない様子です。グループごとに出発していきます。


ディズニーランド内は、混雑はしていましたが、いつもより空いていました。待ち時間に熱中症になってしまう心配もあまり無さそうです。今回、初参加の幼児チームは、「ホーンテッドマンションに行ったよ!ホントのお化けがいたんだよ〜」と大騒ぎで嬉しそうにお話ししてくれました。


また、「普段は大人しい子達なのでお願いします!」とお預かりした男の子チームは「大人しい子はどこにいるの?」と、ボランティアスタッフさんが驚くほど元気いっぱいだったようです。スタッフさんの優しさと、ディズニーの魔法のためでしょうか?
20時には、それぞれのチームがお土産を手に「楽しかったよ〜!」と嬉しそうに集まってきました。子ども達はこの日のために自分でコツコツお小遣いをためてきたのです。人数確認をすませ、ボランティアスタッフさんから、プレゼントを頂き、お別れの挨拶をするとバスに戻ります。
最後まで何回も振りむきながら「ばいば〜い!」と手を振って別れを惜しんだ子ども達でした。ボランティアスタッフさんと一日でとっても仲良くなった子ども達は最後まで笑顔で帰っていきました。
実は、入園前に女の子のひとりが、しくしく泣き出してしまう「トラブル」がありました。時々、職員の方に叱られて、ぐすっとなる子はいましたが、泣いてしまうことはこれまでありませんでした。職員の方が理由を聞いてみるものの、ハッキリとした事が分かりません。ただ、幸い、具合が悪いなどと体調不良でないということは分かりました。
5分、10分経つうちに、職員担当のグループの子ども達からは、「まだ?行かないの〜?まだ〜?」と、不満の声が上がりはじめました。児童養護施設の子ども達がイベントなどに出かける時は、いつも、団体行動をしなくてはならないので、一人が崩れると、みんなに迷惑がかかってしまうのです。
他の子達は先に出発してもらい、女の子が泣き止んだところで行けるかどうかの確認をして、いざ出発です。なぜ泣いたのかは、その日には分かりませんでしたが、後日連絡があり、施設からバスに乗り込む時に、子ども同士で、「誰の隣に座る」「座る約束したのに」など、些細なもめ事があったそうです。
少し悲しい気持ちになっていたところでディズニーランドに到着し、たくさんの優しいお兄さんお姉さんの笑顔に触れてちょっと安心して、涙が溢れてしまったのかも知れません。
そんな女の子もプーさんの大ファンのようで、「プーさんのハニーハント」で満面の笑顔を見せてくれました。
この子に限らず、今回のディズニーランドもは子ども達全員にとって、夏休みの思い出の『最高の1ページ』になったと思います。

猛暑の中、ボランティアスタッフとして、ご参加下さった皆様。
ご寄付を下さった皆様。
ご支援くださった皆様。
子ども達に夢と思い出をプレゼントして下さり、本当にありがとうございました。
心から感謝申し上げます。
追記
子ども達はバスに乗ってすぐに眠りにつき、
次の日はみんな元気で、ディズニーランドに行けなかった職員の方達に
おみやげ話をしていたそうです。